本革ソファの色褪せや汚れ、擦れ傷やひび割れには染め直しの修理がおすすめ

革修理ブログ

2024/01/11

本革ソファの色褪せや汚れ、擦れ傷やひび割れには染め直しの修理がおすすめ

本革ソファの色褪せや汚れ、擦れ傷やひび割れには染め直しの修理がおすすめです！！

みなさんこんにちは！革研究所名古屋西店です。

今回の記事ではソファの染め直し修理についてご紹介いたします！

日々ソファ修理のご依頼をいただいております。ありがとうございます。

当店で施工させていただくことが一番多い修理内容が”染め直し”になります。

染め直しとは、文字通りソファの表面を塗料で染め直す訳ですが、この方法で直せる症状とは何か、なかなかイメージが湧かないですよね。

ズバリ結論から申し上げますと、染め直しの修理で

・色褪せ、黒ずみの補修

・カラーチェンジ

・擦れ傷、ひび割れの補修

が可能です

色褪せ、黒ずみ、カラーチェンジはなんとなくイメージできますが、擦れきずやひび割れなんて直せるの？と疑問に思われるでしょうが、染め直しの施工内容についてご説明させていただくとご理解いただけるかと思います。

染め直しの施工内容

１）．クリーニング・脱脂

はじめにソファ全体のクリーニングと脱脂を行います。後にしっかりと塗料を着色させるためにはソファ表面の汚れや油分をしっかり除去することが大切です。仕上がりがこの工程により大きく左右するため一番大切な作業かもしれません。

２）．研磨

擦れきずやひび割れによる革表面の段差を整えるために研磨をしていきます。”研磨”というと木工や鉄工作業で行われる研磨をイメージすることが多く、「革を削って大丈夫！？」と思われる方も多いと思いますが、あくまでも手で触れて分かる段差を無くす程度にとどめ、革は柔らかい素材なためかなり繊細な力加減で研磨していきます。

３）．擦れ傷、ひび割れ補修

続いていよいよ擦れ傷やひび割れの補修に入りますが、前工程である程度擦れ傷やひび割れがなだらかな状態となりましたのでそこに補修用の薬液を塗布していきます。塗布の方法はひび割れ等の状態に合わせて筆、綿棒、布、スプレーガンなどを使用します。

擦れ傷やひび割れの深さに応じて２と３の作業を繰り返します。

４）．着色

擦れ傷、ひび割れの補修が済んだら続いては着色の工程に入ります。革の種類や色褪せの程度、傷の程度により水性顔料、油性塗料、染料等を使用して着色していきます。染め直す色を１から調色します。当店ではスプレーガンで塗布することが多く、非常に小さな粒子で着色していくため色むらが少なく自然な仕上がりとなります。

５）．色止め、トップコート加工

特殊な塗料やオイルを使用し色止め、トップコート加工を行います。色止めはもちろん永久に色褪せを防ぐわけではありませんが、着色した塗料の色褪せや色移りを防止します。

トップコート加工により防汚効果も期待されます