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革修理ブログ
2023/09/24
BOTTEGA VENETA ボッテガヴェネタ バッグ ビジネスバッグ 修理 染め直し カビ落とし
みなさんこんにちはー!
革研究所名古屋西店です!!
今回はBOTTEGA VENETA ボッテガヴェネタ ビジネスバックの修理・染め直しについて紹介いたします。
施工したバッグがこちら↓↓
使用しなくなってから数年間物置にしまわれていたとのことで、元々のダメージに加えカビが発生していました。
今回はご自宅の近くに革研究所名古屋西店がオープンしたので、この機会に綺麗に直してまた使用したいとのことでご依頼をいただきました。ありがとうございました🙇♂️
白く映っているものがカビになります。
内袋はスウェードの革となっておりますが、こちらもカビが発生しております。
持ち手はこのように表面の革が剥がれてしまっています。
背面のファスナーの持ち手も千切れてしまっています。
四角の撮影を忘れていましたが、全体的に擦れきずがありました。
と、全体的にダメージの多い鞄のご依頼で、依頼者様も「これ、綺麗にできるんですかね?もう買い替えですかね?」と半ば諦めているようなご様子でしたが、
安心して下さい!
履いてまs
綺麗にお直しします。
今回ご提案させていただいたのは
・鞄全体のカビ除去+クリーニング
・四角の擦れ傷補修
・鞄全体を同じブラックで染め直し
・持ち手の修理
・ファスナー持ち手の修理
ご了承いただき施工させていただきました。
入念に準備運動をしてから
まずは最初にして最大の難関、カビ除去からです。
革は主成分であるタンパク質や油分によりカビが発生しやすい素材です。特にヌバックやスウェードなどは表面が起毛しており汚れが溜まりやすいことから更にカビが発生しやすいです。
また高級ブランドの財布やバックはヨーロッパで作られていることが多く、日本の高温多湿な環境を想定してデザインされていません。なので革製品は定期的なメンテナンスと保管方法の工夫が必要となります。
革製品の革の種類ごとのメンテナンス方法については下記の記事で詳しく説明をしていますので、ご興味あればご覧ください。
https://nagoya-n-kawa-kenkyujyo.com/blog/199/
それでもカビが発生してしまった場合は革製品用のカビ除去剤などを使用してご自身で除去することも可能ですが、カビは革の奥に根を張って増殖していくので表面だけ取れてもまたすぐ発生してしまう場合が多いです。カビの酷いものは専門業者に依頼することをお勧めします。
今回の鞄も革研究所の専用洗浄剤を用いてカビを除去いたしました。
ウエスや綿棒でカビをひたすらトントンしていきます。地道です。二日かかりました。
トントンし終えたら紫外線除菌をしていきます。紫外線は当てすぎると革が変色しますので注意が必要です。
カビ取りだけの場合はカビ除去後は革に必要な油分も取ってしまいますので、必ずオイルやクリームで保湿が必要です。今回はこの後に染め直しをしますので保湿は割愛します。
カビが除去できましたら四角の擦れきず補修の工程に入ります。
擦れきず部分のクリーニング・脱脂・研磨を丁寧に行い、傷補修専用の薬液で補修していきます。
傷補修が終わりましたら、続いては染め直しです。
手順はいつも通りですが、今回の鞄はラムレザーという柔らかい革が使用されているため極力少ない塗料で染め直しを実施していきます。
ラムレザーなどの柔らかい革は染め直しで塗料をつけすぎると硬い質感になってしまうので、慎重に作業を進めます。
まずは金具や内袋等塗料が付いて欲しくない部分にマスキングを施し、全体をクリーニング・脱脂してから、研磨して表面を整えます。
下地を着色し乾燥させたのち、少しだけ研磨します。
仕上げの着色を行い、1日乾燥させ、トップコート加工・撥水加工を施工させていただきました。
撥水加工は革のカビ防止にもなりますので、お勧めのオプションです🌈
染め直しが終了したら持ち手の修理です。
巻きついているものを外し、ハンドルカバーを作らせていただきました。
ファスナーの持ち手も千切れているものを外し、元々と似た革を使用し作り直させていただきました。
ここまでで一通りの施工が終了いたしましたので、施工後の状態をご確認ください。
まずはカビ取りと染め直しからです。もう一度施工前のお写真をご確認ください。
施工後がこちら
綺麗に仕上げることができたかと思います。
カビは広範囲に増殖すると除去した後もカビ痕というものが残ってしまいます。
今回も内袋のスウェード部分に関しては少しカビ痕が残ってしまいましたが、カビ菌自体は除去できたかと思います。
ただし今後もカビが発生しやすいことは間違い無いので、定期的なメンテナンスと保湿、風通しの良い場所での保管が必要になります。
続いては持ち手の修理です。
元々は革が編み込まれているデザインだったかと思いますが、その再現は難しいので、
鞄の素材と似た革を使用しハンドルカバーを作らせていただきました。ボタンの色も他の金具と合わせてあります。必要に合わせて取り外しも可能です。
余談ですが、この持ち手カバーは一つ持っておくと本当に便利です。買い物の際などにもレジ袋やエコバックの持ち手につけると持ち運びが嘘のように楽になります。袋が開いて荷崩れすることも防げます。お勧めです。余談でした。
続いては背面のファスナーの持ち手の修理です。
こちらも持ち手の革と同じ革を用いて革を薄く漉いてから作らせていただきました。違和感なく仕上がったと思います。
今回は
・鞄全体のカビの除去
・鞄全体の染め直し
・四角の擦れ傷補修
・持ち手・ファスナー持ち手の修理
を施工させていただきました。ありがとうございました😊
また長くご使用いただけるかと思います。
革研究所名古屋西店では、財布やバック、ソファ等の革製品のクリーニング・染め直しを承っております。
染め直し以外にも
・カラーチェンジ
・ファスナー修理・交換
・糸のほつれなどの縫製修理
なども承っております。
段々と涼しい季節となってまいりました。革製品の使用も増えてくる時期かと思います。
・しまってあったバッグを取り出したら
「あれ、こんなに汚れてたっけ」
・革ジャンを取り出したら
「こんなにボロボロだったっけ」
なんてこと、あると思います。
革の劣化が酷いものや、修理に必要な工程が増えれば増えるほど納期も長くなり費用も高くなってしまいます。是非一度使用予定の革製品をご確認いただき少しでも気になることがあればなるべくお早めにお問い合わせください。
お問い合わせには下記記載の公式LINEが便利です。
お友達登録をしていただき、お名前・ご依頼品名をご記載いただき、ご依頼品の全体写真と修理依頼箇所のお写真をお送りください。対応可能かの可否とお見積もりを送らせていただきます。
もちろん修理のご依頼でなくとも、革製品のメンテナンスについてなど分からないことがあればなんでもお問い合わせいただいて結構です。可能な限り対応させていただきます。
出張見積もり等で店舗にいないことがあるのでご来店時は必ず事前にご連絡ください。
現在染め直しの納期は財布・バックのご依頼であれば約2〜3週間となっております。どうしても早く直してほしい❗️とお急ぎの方は別途ご相談ください。可能な限り対応させていただきます。
〒496-0914
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電話:0567-32-1573
Mail:info@nagoya-n-kawa-kenkyujyo.com
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当店の革修理は革の事を知り尽くした熟練職人が一点一点丁寧に修理・補修いたします。思い出の有る大切な革製品を安心してお任せください。また、ブランド品(VUITTON・CHANEL・GUCCI等)の革修理経験も豊富です。革のキズやスレの補修はお任せください。革修理の御見積やお問合せはもちろん無料です。